アメリカの性科学研究所が関係している有料サイトの内容を紹介するシリーズ。
X(旧Twitter)に投稿しているショート動画をベースに、より深くまとめたうえでその他のエビデンスも加えた内容です。
今回は「イケるココロの作り方」の章についてです。
イケるココロの作り方:集中の必要性からどう集中するかへ
何千人もの女性に、何が劇的に快感を高めてくれるのかと尋ねたところ、多くの女性が、「余計なことは考えないで、ただただ、快感を味わうことに集中するの」と答えてくれました。
ココロとか気持ちとか心理的な面ってあいまいでわかりにくいですよね。
「気持ちよくなるには、イケるようになるには、中イキできるようになるには集中が大切だ」
そう言われてもわかったような気はするけれど、じゃあ具体的にどうしたらいいのかという疑問も生じるのは当然だと思います。
「中イキできる友人にどうしたら中でイケるようになるか聞いたところ『気持ちよさに集中するだけ』と言われて余計わからなくなった」といったエピソードを、体験に来たあいちゃんが話してくれました。
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初の連続オーガズム あい
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心理学や性科学の研究でも、女性のオーガズムには快感への集中が鍵だとされています。これは東西を問わず、長年の研究やさまざまな調査から明らかになっている事実といっていいでしょう。
重要なのは「集中が必要かどうか」ではなく「ではどうすれば、女性が快感に集中できるようになるのか?」です。
集中の方法は人それぞれです。
たとえば勉強や作業をするとき、音楽を流したほうが集中できる人と、何もBGMがないほうが集中できる人がいますよね。
家で取り組んだほうが集中できる人もいれば、カフェのほうが集中できる人もいます。
つまり集中する方法、どうすればより集中できるかには当然ながら個人差があります。
ですのでイケるようになるための「集中方法」にも、女性それぞれに向いているやり方が異なってくるわけです。
ただし、多くの女性に共通する方法もあります。
まずは元サイトに書かれている、多くの女性たちの経験談に科学的な根拠や専門家の意見を交えたものをもとに、一般的な内容も加えて紹介していきます。
X(旧Twitter)に投稿した関連ショート動画がこちら。
気持ちよくなりたい女性必見。日本人があまり知らない米国研究所の有料サイトで書かれていること。 pic.twitter.com/iPCJGu5wXj
— マリモ (@dr_marimo19) November 12, 2024
オーガズムを追い求めすぎない:リラックスが鍵
多くの女性はオーガズムを意識しすぎることで、かえってそれが難しくなります。
実際にイケるようになると、そのことをよりはっきりと自覚できるようになります。
イクって感覚って、誰かの名前を思い出そうとするのに似ていると思わない?思いだそうと思えば思うほど思い出せない…ってやつね。
でも、ある時、パートナーが私に言ってくれたの。『イッてもイカなくてもいいじゃん。一緒に楽しもうよ。僕は君触ったり、抱きしめたりするのが大好きなんだ。リラックスしてHしようよ』って。
これでうまく行くようになったわ。
「オーガズムを追い求めることで、かえってプレッシャーが生まれリラックスできなくなる」という現象は、実際に多くの研究で指摘されているんですね。
例えば2013年に『Journal of Sexual Medicine』に掲載された研究では、オーガズムを強く意識する女性ほどセックス中の不安やプレッシャーが増し、結果的にオーガズムに至りにくくなる傾向があることが明らかになったそうです。
またエミリー・ナゴスキ博士は著書『Come as You Are』の中で、以下のような重要なポイントを指摘しています。
- オーガズムを追い求めることが、かえってプレッシャーを生みセックスの質を低下させる。セックスはプロセスを楽しむことが重要であり、オーガズムはその結果の一つに過ぎない。
- リラックス状態にある女性は、セックス中の快感をより深く感じることができる。これは副交感神経が優位になることで、身体が快感を受け入れやすくなるため。
女性がイクための鍵は集中力です。
しかし、その集中力を保つためにはリラックスできることが必要です。
ここで難しいのは、オーガズムそのものに意識が向いてしまうと、かえって緊張してリラックスできなくなり、集中力が妨げられてしまうことです。
そしてそのことは、科学的にも裏付けられているという話になります。
なおリラックス状態にある女性は、オーガズムに至る確率が約40%高くなるという話もあるそうです。
ところで個人的には、ここで言うリラックスとは「余計なことが気にならない状態」と言い換えたほうがより伝わりやすいかな、と思います。
またリラックスはもちろん重要ですが、リラックスしすぎるのも逆効果になることがあります。
重要なのは「余計なことが気にならない」けれども「エッチな気持ちや性的興奮」がしっかりとあることです。
つまりリラックスしているけれどエロい気分になっていない場合は、リラックスするよりもまずはエッチな気持ちを高めることが優先されるべきです。
このバランスがオーガズムに至るための重要なポイントと言えるでしょう。
過去記事にも書いたと思いますが、これについてはいずれまた別の機会に。
パートナーの「必死さ」を感じさせない:共感と信頼
セックス中に反応を求めることは、ほとんどの場合は快感を高めるために有効です。
ただし、例外が1つ。それは、パートナーからの「イキそう?」という質問です。
そう聞かれた瞬間、女性は快感に集中するのを止めてしまいます。
そしてパートナーがどう感じているか、なぜ自分はイカないのかを考え始めてしまうのです。
「パートナーが必死に私をイカせようとしていると感じると、逆にイケなくなってしまう」という声は、多くの女性から聞かれるものです。
また、セックス中に「イキそう?」と聞かれることも、多くの女性にとってプレッシャーになることがよく指摘されていますよね。
男性の言動が女性のオーガズムを強く意識していると、それがかえってプレッシャーとなり、女性は「イケるかどうか」に気を取られてしまいます。
その結果、快感に集中できなくなり、オーガズムに達しにくくなってしまうんですよね。
- パートナーは「結果」ではなく「プロセス」を楽しむ姿勢を見せる
- 「君が気持ちよくなることが、僕も嬉しい」というメッセージを伝える
- 「気持ちいい?」「どうしたらもっと気持ちよくなる?」といったオープンな質問をする
- 非言語的なコミュニケーション(表情やボディランゲージ)を活用する
このあたりは女性側ではなく男性側の話なので、女性としてはどうやってそれを男性に理解してもらうかがポイントになってきます。
思考を止める手助けを:マインドフルネスの活用
多くの女性が、思考を止める手助けを必要としています。毎日の生活は慌ただしく、心もせわしなく動いています。
そのため、考え事や心配事から解放させてあげることができればできるほど、女性に喜びをもたすことができるのです。
日常のストレスや考え事から解放されることが、セックス中の快感を高める重要なポイントです。
実は、この点については過去に紹介したある書籍でも同様のことが指摘されていました。
具体的には、日常生活から離れて自然に満たされた環境で過ごしてからセックスをすると、非常に気持ちが良いというエピソードが紹介されていました。
興味のある女性は「プラトニック・アニマル」を読んでみてください。Amazonのレビューに(おそらく)私のブログを見て買った、というものがあります。
もちろん、そこまで徹底するのは難しい場合もありますが、余計なことを気にせずに済む環境を整えることはとっても大切。
そして近年、このような観点から「マインドフルネス(瞑想的な意識集中)」がセックスの質を向上させるとして注目されているそうです。
マインドフルネス(瞑想的な意識集中)とは「現在の瞬間に意識を集中させ、評価や判断を加えずにその体験を受け入れる心の状態」を指します。
これは当サイトでよく出てくる「催眠」や「受動的集中」といったキーワードとも通じるものだと考えてください。
たとえば2017年の研究(『Archives of Sexual Behavior』)ては、マインドフルネスを実践した女性の70%が、セックス中の満足度が向上したと報告されているんだとか。
具体的には、以下のような効果があるそうです。
- リラックス効果:マインドフルネスによって副交感神経が活性化され、身体がリラックス状態になる
- 集中力の向上:セックス中に「今この瞬間」に集中することで、快感をより深く感じられるようになる
- 不安の軽減:パフォーマンス不安や自意識過剰が軽減され、セックスをより自然に楽しめるようになる
さらに、マインドフルネスがセックス中の「フロー状態」(没頭状態)を促進するという研究もあるそうです。
フロー状態とは、時間や周囲の余計なことを忘れて、その瞬間に完全に没頭している状態を指します。
この状態は、セックスの質を高める上でも非常に重要なんですね。
つまり、日常のストレスから解放され、現在の瞬間に集中することで、セックスの快感や満足度をより高めることができるということです。
このような意識的な取り組みが、パートナーとのより深い結びつきや充実した体験につながるわけですね。
なお当サイトでは、催眠を用いて女性を受動的集中状態(≒瞑想的な意識集中状態、フロー状態)にリードするというアプローチをよく活用しています。
私自身は「マインドフルネス」は詳しくありませんが、催眠やトランス状態(受動的集中状態)についてはそれなりに語れるので、興味のある女性は会う機会があれば聞いてください。
男性は自分で勉強してね。
さて、余計なことを考えないようにするためのそこまでハードルの高くない方法として、アイマスクの使用や15分タイマーの使用も紹介されています。
15分タイマーとは「タイマーをかけてその間は女性は快感に集中しているだけでいい(他何もしない気にしない)」というやり方だそうです。
いっぽうアイマスクは当サイトでは昔から使っていますね、撮影の兼ね合いもありますが。
ちなみにアイマスクをはじめ効果的と言われる方法全般に言えるのですが、苦手な女性はやらなくていいですよ。
食わず嫌いはさすがにどうしようもないですが、いろんな方法を試したうえでその中から自身に向いている方法を選ぶのが大事です。
関連動画はこちら。
セッのときに集中できない女性必見。気持ちよくなりたい女性は◯◯をすること。※再掲です。 pic.twitter.com/ODOyqtKCp3
— マリモ (@dr_marimo19) December 16, 2024
褒め言葉の力:自信とリラックスの促進
パートナーからの褒め言葉は、女性の自信を高め、セックス中のリラックスにつながるという点についても、該当のサイトでは触れられています。
これも多くの女性から支持されている話です。
女性は自身の身体イメージに不安を抱えていることが多く、特に日本人女性はその傾向が強いとされています。
そうした女性も、パートナーに褒めてもらうことでその不安が解消され、気持ちが軽くなります。
その結果、セックス中に気になることが減り、より集中できるようになるというわけです。
ところで最近YouTube見てたら森香澄さんが話していました。
「なんで男性ってカワイイって言わないんですか?」
褒め言葉って関係性にもよるので簡単なようで難しいものです。
特に日本人男性ってあまり女性を褒めない、というか褒めるのが苦手な人が多いかもしれません。
私の場合は「いいなと感じたところを素直に言う」って意識なので、褒めるという意識はないですね。
うまいもの食べて「おいしい」とか、きれいな景色みて「きれいだね」っていうのと近いのかもしれません。
そのくらいの自然なスタンスでいいんじゃないかなと思います。
関連動画はこちら。
ベッドタイムで気が散る女性はコレをしてもらって。日本人があまり知らない米国研究所の有料サイトで書かれていること。※再掲です。 pic.twitter.com/18Hmj1XPoM
— マリモ (@dr_marimo19) January 7, 2025
イケるココロの作り方についてのまとめ
以上が「イケるココロの作り方」についてです。
ショート動画投稿がある程度進んだら該当の記事を作成するみたいなイメージですね。
そもそも該当自体がボリュームあるので、ゆっくり進めます。
※将来的には必ず進めますが、このテーマの記事はいったん休止します。
理由はX(旧Twitter)にも投稿しましたがお知らせページにも載せておきます。