媚薬。
なんとも怪しげな、魅惑的な響きの言葉ですね。
一般的には、飲むとエッチがしたくてたまらなくなる薬のことを指します。
色気のない言い方をすれば、発情させる薬ということです。
飲むだけでなく、塗るものや嗅がせるものなども存在するとされます。
媚薬を使う対象とされるのは、女性が多いのではないでしょうか。
男性は比較的発情しやすいからかもしれませんね。
ですので、ここでは主に女性用媚薬について書きます。
なお前提として、媚薬の使用を推奨するものではありません。
むしろ逆です。
そもそも媚薬とはどんなもの?
さて、女性用媚薬の一般的なイメージは、どんなものでしょう?
例えばアソコに塗ると、したくてしたくてたまらなくなる。
お酒に混ぜて飲ませると、自然に体が火照ってくる。
こっそり嗅がせるとムラムラ、ムズムズしてくる。
だいたい、こんな感じじゃないでしょうか。
ネットでは「炭酸水を口移しすると媚薬になる。」なんて噂が流れたことがあったようです。
あるいは、オレンジジュースやりんごジュースをベースにした媚薬レシピなんてものが話題になったこともあったようです。
それらは媚薬というより「媚薬のような効果があるとされる物」というほうが正しいでしょう。
なぜなら薬ではないからです。
ちなみに、口移しならチョコレートのほうが女性用の媚薬効果としては上ですよ、経験上は笑
媚薬に似たような存在だと、フェロモンというものがありますね。
嗅ぐと発情する物質のことです。
「あの人フェロモンすごい出てるよね。」なんて使い方をされます。
異性を発情させるような効果のあるフェロモンは、何種類かの動物には存在します。
ですが残念ながら、人間に効果のあるフェロモンの存在は、科学的には見つかっていません。
では、媚薬というものは存在するのかどうか、という点が気になるんじゃないでしょうか。
女性用媚薬は存在するのか?
現在の日本で、完全に合法的かつ薬として効果が科学的に認められている女性用媚薬はありません。
いきなり残念なお知らせで申し訳ないのですが、事実です。
もちろん男性用も含め、摂取すると発情するような都合のいい薬はありません。
そもそも薬というものは、厳密に取り扱い規定が決められています。
医師や薬剤師の指示がなければ使えない、買えない薬も多いですよね。
それは、薬だからこそ使い方を間違えれば危険だからです。
また、それほど効き目のある薬が存在するなら、悪用される危険性も充分考えられます。
そのような物が市販されていて簡単に手に入ったら社会問題ですよね
なので、媚薬はありません、はい終了~。
というわけにはいきませんよね。
一応最後まで目を通してください。
お酒が媚薬に一番近い
媚薬に一番近いものを挙げるなら、お酒です。
酔うとエッチな気分になる、人肌が恋しくなる、寂しくなって誰かと一緒にいたくなる、といった経験をしたことのある人は少なくないでしょう。
厳密には媚薬ではありませんが、媚薬のような効果はあると言えるでしょう。
ちなみに冒頭で挙げた、ネットで見られる媚薬レシピですが、よく見るとどれも赤ワイン(お酒)が入っているんですよね。
とツッコミたくなります。
では、その他世間で媚薬だと言われているものについては、どうでしょう?
お酒も含め、それらは厳密な意味では媚薬ではありません。
ですが、媚薬のような効果があるとされる物と考えれば、どうでしょう。
少なくとも薬ではないぶん、ある程度安全に楽しめる範囲でなら、そういうものを楽しむのもありだと思っていいんじゃないでしょうか。
もちろん健康を害したり、依存したりするのはアウトですよ。
いくらお酒に媚薬効果があるといっても、飲み過ぎはアウトですよね。
その他の物も同様です。
けれども、限度をわきまえて楽しめる範囲でなら、そうした媚薬効果を信じてみるのも1つの方法だと思います。
お酒の力を借りると、できることもあるのと同様に。
例えば、マッサージに使っているアロマオイル。
うっとりといい気分になれてエッチなムードが高まる媚薬効果がある、とされるものがあります。
ローズオイルやジャスミンオイル、サンダルウッドなどですね。
それらは、厳密な意味での媚薬ではないかもしれません。
でも、そうした気分になれるなら、媚薬効果はあると言ってもいいんじゃないかと、私は思います。
先ほど書いたチョコレートの口移しも、そもそもキスとか口移しという行為が、エッチな雰囲気を濃くする行為だからです。
そうした「媚薬効果」という視点で見れば、女性のエッチな気分を高める方法は多々あります。
ED治療薬は媚薬になるか?
では、そんな中でもより媚薬に近いものはあるでしょうか?
実は、女性用媚薬が現実にまったく存在しないかというと、そうではありません。
「今の日本において完全に合法的、かつ薬として効果が認められている媚薬」はありません。
つまり日本では合法ではないものなら存在しますが、当然ながら書きません。
とはいえ日本でも、媚薬に近い薬は存在します。
こちらも以前から知っていましたが、書きませんでした。
ですが、そこそこ有名なネットメディアの関連サイトに公開されたので、紹介します。
~ほかにも、女性が意外な方法で絶頂を迎えるための方法がある。
『週刊現代』(5月21日号)で、性科学者で婦人科医の宋美玄氏が、ED治療薬「シアリス」の効用を自らの体験から告白している。~
宋美玄氏って「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」の著者です。
セックスのハウツー本としてはロングセラーですね。
上記の引用元記事のメインテーマは、騎乗位の話やクリトリスの位置の話です。
騎乗位(女性上位)がイキやすいというのはブログやTwitterにも書いたと思いますが、興味のある人は参考程度に読んでみるといいかもしれません。
で、今回のブログ記事に関する話。
引用元では、ED治療薬が媚薬の役割を果たせるかもしれない、ということが書かれています。
ED治療薬って、バイアグラ、レビトラ、シアリスといったものが有名です。
ED治療薬は、血管拡張作用により血流をスムーズにします。
そのため海綿体が充血しやすくなり、勃起しやすくなるわけです。
女性の体で言うなら、クリトリスや乳首が立ちやすくなる可能性が考えられます。
ED治療薬は心に働きかけるものではない
ただ、そもそもED治療薬は媚薬ではありません。
飲むと発情する、エッチな気分が盛り上がる、といった心に働きかける科学的な効果はないんです。
なので、そもそも性的な意欲や刺激がなければ効果を発揮できません。
逆に言えば、意欲や刺激があれば、普段よりもそれに対する反応がよくなる可能性があるということです。
たとえば女性なら、クリや乳首は通常時よりも立っているときのほうが感じやすいですよね。
なので、ED治療薬をエッチの前に服用すると、クリや乳首が立ちやすくなるため、普段よりも敏感になったように感じるのではないかと推測しています。
いっぽうで、ED治療薬は女性には効果がない、といった話もあります。
女性向けに開発された薬ではないので、科学的にはなんともわからないわけです。
なので、あくまで個人の感想の範疇だと思っていたほうがいいでしょう。
安易な薬の濫用は危険
と思う女性もいると思います。
ED治療薬は男性向けのクリニックで購入可能ですが、医師の診察が必要です。
ですので、手に入れたい方は男性に頼む必要がありますね。
ただし、薬を安易に他人に渡す、あるいは他人から貰うのは法律上の問題が気になります。
ネットで個人輸入代行などで手に入れることも可能ですが、個人輸入の利用は全て自己責任になります。
また製薬会社を通じて医師が出している薬は正規品ですが、個人輸入はパチモノが流通しているケースもあるようです。
特に安価なジェネリック系では。
あるいは、料金を騙し取る詐欺サイトの可能性もあるかもしれません。
ですので信頼できるところを見つけて、自己責任で購入するしかないでしょう。
いっぽう、ED治療薬が女性に媚薬効果を及ぼすかもしれないなら、入手して試してみたいと思う男性もいると思います。
その場合、必ず相手の同意を得るべきです。
こっそり飲ませるようなことは、罪に問われる可能性がありますから。
あとアダルトショップとかで女性用媚薬をうたった怪しげな薬みたいのが売られているケースがあります。
ああいうのは一切買う必要ないですよ。
プラセボ(プラシーボ)効果に過ぎませんから、それならお酒とかチョコのがマシだと思います。
海外の女性用媚薬は?
日本では厳密な意味での合法的な女性用媚薬は存在しませんが、では他国ではどうでしょうか。
アメリカではフリバンセリンやVyleesiといった認可された薬があります。
米食品医薬品局(FDA)は6月21日、米AMAG Pharmaceuticals社の閉経前女性における後天的全般性性的欲求障害(HSDD)治療薬Vyleesi(ブレメラノチド)自己注射剤を承認した。
これは媚薬のイメージどおり、服用すると性欲が高まる薬です。
今までに紹介した媚薬効果のある物や、感度が高まる効果が期待されるED治療薬とは異なります。
まさに現代の媚薬ですね。
ただ、医師の診察が必要、保険の適用外なので高い、薬を出す対象となる女性が少ない、といった理由であまり評判は良くないようです。
日本で発売されるかどうかは未知数ですね。
個人的には日本では発売されないか、されたとしても医師の処方が必要となるんじゃないかと思います。
女性用媚薬についてのまとめ
- 媚薬は存在はする。
- ただし今の日本で完全に合法かつ薬として科学的に効果が認められている媚薬はない
- 媚薬のような効果が期待できるとされている飲食物はある
- ED治療薬は女性の感度向上効果があるとする意見もある
フィクションの世界では媚薬が使われるシチュエーションも少なくないと思います。
いっぽう現実的には、今の日本では媚薬が活躍するのは、ちょっとむずかしいんですね。
なので薬そのものよりも、媚薬効果のある物の活用方法を考えるほうが、よりいいんじゃないかなとは思います。
お酒やアロマ、チョコレートだって演出次第ではそうなるわけですから。
ぜひ、いろいろ工夫してみてください。